2016年08月
一級レベルからテクニカルへ向けての課題にストックワークが有ります。
まず左右で同じように付けない。腕の振りに左右差が有る。小回りで左ストックを突けない人がけっこういます。
このように左右差がひどい場合は、苦手な方を集中して練習する必要が有ります。
ストックワークには◉腕の構え。◉突く位置。◉タイミング。◉手首の使い方。といったポイントが有ります。
腕の構えは、両腕を伸ばした時にできる二等辺三角形をできるだけ保ったまま滑る事が大事です。最初にかまえた時の腕と体の位置関係を崩さないように注意して滑ります。私はストックやひもなどで両手の間隔を固定して滑る練習を良くやります。
そして基本的にストックは手首だけを動かして突くのですが、手首の動かし方にも幾つかスタイルが有ります。さらに言うと肘も少し動かす場合や肩を少し動かす場合も有ります。
つまり、ストックワークもいくつかのスタイルがあるので、状況や滑りに合わせて使い分けて行くようにするのです。
また、スピードと滑り方によって突く位置とタイミングが違う事も、練習してつかんでいく事が大切です。
ストックワークの練習をすると、手の動きに気を取られて足の動きが疎かになり、滑りがおかしくなってしまう時が有ります。
こういった事を防ぐためにも、まずはノーストックで滑れるようにする練習も良いでしょう。ストックに頼らずに脚の運動と重心移動で滑れるようになれば、ストックはどのようにでも自由に動かす事ができるようになるからです。
とはいっても本来ストックには、バランスを取る、タイミングを取る、ターンや上体の動きをリードする、といった役目が有ります。ターンサイズやスピードによって最適な位置とタイミングが有るので、実際に滑りながら位置やタイミングを変えて、一番良いところを探していくようにしてください。
ストックワークの練習はいつでもどこでも簡単にできるので、オフの間にしっかり取り組んでもらいたいテーマです。
私が練習で気をつけている所は、◉両腕で作る二等辺三角形をできるだけ保って滑る事。◉突く動作は手首だけを使い、肘は補助動作で使う。◉手の位置を動かしたくない時は、代わりにひじや肩を使ってバランスを取る。◉ハイスピード時は手の位置は肩より高くなる。・・・などが有りますが、文章で説明するのは限度が有るので、ここから先は講習でと言うことになります^_^;。
参考動画です。
オリンピックが終わり台風の季節になりました。
今回のオリンピックは日本選手の活躍で、毎晩見応えが有りましたね!
冬のオリンピックももう少し盛り上がると良いのですが・・・。
オリンピックに甲子園野球に終戦記念日とお盆休みと、報道関係が一番忙しい時期に発表されたスマップ解散。芸能記者が殺到しないのは、忙しいからだけではないようです。ジャニーさんには仕事で直接何回か会った事が有りますが、別世界に住む特殊な人と言う印象でした。
ついでに強姦致傷罪は無期懲役も有る重罪なのだ、と今日知りました・・。
話は変わってスキーです。
このところ谷回りでの外向や内向について書いていますが、リゲティーやパンチュローのGS動画を見ていると、私には腕を振って加速しているように見えるのですが、そのせいで切り替え後は外向気味に入り、中盤から正対させて行くような上体の使い方になっているように思えるのです。
そこでとりあえず、腕を振って滑るとどうなるのか?をいろいろやってみました。
全くレベルは違いますが、外スキーの抜けが悪いのを改善するヒントになりそうです。
一級からテクニカルを目指していく上での課題。今回は谷回りです。
スキーは山の斜面を滑り降りるスポーツなので、まずはスピードコントロールが一番重要になります。
そのため1級レベルまでは山回りの技術を磨き、どんな斜面でも安定して滑って降りられる事が課題になっていると考えられます。ですから1級合格レベルのスキーヤーは、山回りは一定の技術レベルに達していると言えるでしょう。
1級取得後テクニカルを目指すとなるとさらにスピードに乗った滑りが求められます。そこでは減速する山回りだけでなく加速する谷回りの部分も重要になってくるのです。逆に言えば1級レベルで充分だと思っているスキーヤーは、谷回りなんて考えなくても良いと思います。
私がテクニカルに再挑戦し始めたころ、一番悩んだのがこの谷回りです。
谷回りと言うのは理屈では解ってもなかなか実感として捉える事ができませんでした。
なぜなら以前の長板の頃には、谷回りがほとんど無い山回り主体のターンをしていたからです。
カービングスキーになってからは谷回りでもターン弧を描く事が可能になったのですが、昭和の1級の私にはそのところが良く解らなかったのです。
谷回りとは、切り替えからフォールライン(最大傾斜線)に向かっていくまでのターン前半部分を言いますが、ここで丸みのあるターン弧を作ると言うのはとても難しい事です。
斜度が緩ければ初心者のプルークボーゲンでもそれなりに谷回りが作れます。しかし斜度が急になっていくと、突然難しくなるのが谷回りです。
更に小回りではフォールラインに向かっていく時間が短くなるので、小回りで谷回りを作るのはより難しくなります。
斜度が増すと急に難しくなるのは、スキーより谷側に重心を落としていく運動が非常に難しい、静的バランスを崩して動的バランスをつくるようなことだからです。
思い切って谷側に身体を投げ出して転んで見る、なんていう方法も有るのですが、なかなか勇気が要りますよね。
私は(一方向へのスケーティング)を良くやりましたが、まずは(斜面に対してフラットに立つ練習)を繰り返し練習するのが一番良いと思います。
スキーの動きに注目すると、切り替えの局面でスキーは雪面に対しフラットを経過して、谷側のエッジが立ちながらターンに入って行きます。
足元の動きがとても重要で、スキーヤーの上体だけが移動してもスキーのエッジが切り替わっていないと谷回りはできません。
ですから前のターンをしっかりと仕上げてスキーが体の下に戻り、角付けを戻して雪面にフラットを作ってから次のターンに入って行くと言う、足元の操作と重心移動が同時に行わなければ成りません。エッジの切り替えだけでも、重心移動だけでも不充分なのです。
言葉で説明するとややこしくなってしまいますが、解り易い動画が有ったので参考にしてください。
谷回りは、斜行部分の長い大回りのほうが作りやすいと思いますが、できれば小回りでも谷回り部分をしっかり作れるようにしたいところです。
さすがに急斜面小回りでは谷回りで雪面をとらえることは難しく、スキーが空中に浮いているような滑りになってしまいますが、たとえスキーが空中に有っても谷回りのポジションを取れているかどうかがとても重要です。
つまり、身体が遅れて身体の前でスキーを振ってしまうのではなく、一瞬でも良いので、スキーよりも重心が谷側に先行するクロスオーバーを作る事が大切です。谷回りのポジションでスキーが接雪しているのか空中に有るのかは、状況に合わせて選択して行けば良い事です。
また、谷回りでは上体が少し先行する内向姿勢が出るのが自然ですが、上体をスキーに正対させる滑りや外向させる滑りも有ります。どれが正しいと言うのではなく、内向~外向を自分でコントロールできることが肝心です。
谷回りは前述のアウトエッジ感覚とも深く関係しています。
斜面にフラットに立つ練習やアウトエッジ感覚を磨いて行く事で、谷回りをしっかり作って行く滑りを身に付けてください。
(あまり良い画が無くて・・・ざんねん!)
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今回はスポーツには付きもののスランプや、スランプとは似ているけれどちょっと違うプラトーとイップスについてです。
同じスポーツを長くやっていると、疲労の蓄積や故障などによってパフォーマンスが低下してしまう事が有り、これをスランプと呼ぶのは誰もが知っているでしょう。
また、人によってスポーツの上達する速度は違いますが、有る程度のレべルから上達が遅くなり停滞してしまう事をプラトーと言います。
さらに精神面の影響や脳の疾患などによって運動失調が起こり、簡単なことが突然できなくなってしまうイップスと言うのが有ります。
程度の差こそあれスキーの場合でもこのような状況に陥ってしまい、検定や大会などで良いパフォーマンスを発揮できない経験をした人は多いのではないでしょうか?
前日までは調子が良かったのに当日は思うように体が動かなかったり、練習ではできていた事が本番ではできなかったり、いざスタートしたら足が地に付いていない感じだったり、リズムやタイミングが狂ってぎこちない滑りになってしまう、などなど。
一旦こうなってしまうとすぐに修正するのはまず不可能で、本番で普段の実力を発揮することの難しさを痛感する事になります。
私の場合も30回に及ぶプライズ受験で、こういった事は何度も経験しました。
クラウン受験では80点が出る事も有れば77点をつけられた事も有るし、テクニカル受験では69点と1級にも満たない点をつけられた事が有ります。
このような経験や知識が有れば、他人の滑りをちょっと見ただけで、その人の本当の実力を判断するなんて事はできないはずです。
寝不足で体調が悪いのかもしれないし、膝や腰を痛めている可能性も有ります。検定では緊張でパニックに陥っていることも考えられます。
それなのに他人の動画を見て色々と勝手なことを言う人がいます。特にプライズ検定の動画を見て「下手過ぎる」「お話にならない」とか「受けるだけ無駄だ」などと決めつけるのは、本当に見る目が無く何も解っていない愚か者のする事です。
そもそも人の動画を見る時には粗探しをするのではなく、良いところを探して学び取って行くようにするべきです。
他人の事をあれこれ言ったところで自分が上達する訳が有りません。他人の動画を見る時は自分の技術向上の参考にして行かないと意味が無いのです。
SAJの検定や基礎スキーを批判するのは自由ですが、そのために人の動画をあげつらう必要は有りません。自分の動画で説明するべきです。
せっかく貴重な検定動画を揚げてくれているのに、いちいちケチをつけていたら誰も動画を揚げてくれなくなってしまいます。ありがたく拝見させてもらえば良いのです。
おっと話がそれてしまいました(>_<)。
人にアドバイスをする時はその人がスランプに陥っていないか?イップスを引き起こしていないか?といった事も考慮しないと、的外れな事になりかねないのです。
今回はスランプとプラトーとイップス。そして人の動画にはケチをつけるな!と言う話でした。
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