前回のアルペン・スポーツデポ開催に続き、シーズン2回目の試乗会はパドルクラブ名古屋店主催で会場はブランシュたかやまでした。
パドルクラブは札幌に本店があり、一時期東京の調布駅前にも出店していて自分も覗いた事が有ります。数年ほどで撤退してしまいましたね。
前回のラインアップには無かったロシニョールとディナスターに乗って、他と比較するのが一番の目的です。(シロウトなので参考程度にしてね)
コース:スラロームコース(最大26度)を一本に付き2回滑走。
雪質:ザラメ、気温+、昼から雨降り。
テスター:174cm73キロ、64歳、クラウン。
比較:18~19ロシニョールFIS SL165
②アトミック、S9i レボショックS 166 153890-
③アトミック、S9i PRO165 173800-
④ロシニョール、ヴィラージュⅦ LTD166 170500-
⑤ロシニョール、ヴィラージュⅦ Teck166 160600-
⑥ディナスター、スピードオメグラスマスターSL168 170600-
⑦フォルクル、レースタイガーSL165 156200-
⑧ロシニョール、マスターLT179 R=19 176000-
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①サロモン、S/RACE SL165 148500-税込み
前回好印象だったSL。これよりも上位のPROとプライムに乗りたかったが無かった。
扱いやすくしっかり感も有り、とてもコストパフォーマンスが高い。(15万以下はこの板だけ)
軽快に小回りが描ける楽しい板なのだが、今日のような春の悪雪では他と比べてトップが詰まる時が有った。
他の板が皆しっかりしているので、ちょっとだけトップ側の柔らかさを感じる。
テクニカルまでこれで充分と言えるが、さらに上位機種に乗りたくなるし乗って見たかったよ。
②アトミック、S9i レボショックS 166 153890-
サロモンSLと比較して軽快さは同等で少しだけスピード対応力が高い印象。
この板を悪く言う人は居ない、とスタッフが言っていたのも頷ける。
扱いやすいしスピードにも強くしっかり感も有る。
これ一台で一級からクラウンまで行けるのではないか? つまり2級の人でも扱えるしクラウン検定でも使えると思う。そのくらい対応幅が広い印象。
去年の継続モデルだが旧モデルの在庫はどこにも無いだろうとのこと。ウクライナはアルミの生産地でもあるから早めに注文しといた方が良いよ!とスタッフは言っているぞ。
③アトミック、S9i PRO165 173800-
レボショック搭載モデルよりもさらにスピード対応力が高い。
春の沈みやすい雪ではさすがに難しさを感じる。
今日のような雪はしっかり踏んで足元に雪の壁を作らないとターンが仕上がらず、浅い弧になって暴走気味になる傾向があるのだが、自分のロシSLよりは扱い易い。
この板はじっくり取り組んで乗りこなせば、もっと良さが引き出せるような奥深さを感じる。テクニカル以上の人にお勧めか。自分も欲しい一台。
④ロシニョール、ヴィラージュⅦ LTD166 170500-
前回は無かったロシニョール、トップ機種のLTDはレーシングと同じR22プレート搭載。
SLを少しマイルドにした板にレーシングと同じプレートを載せているのだが、私にはマイナスに感じられた。
SLとの比較で扱い難さ(易さ)は同じでグリップ力やスピード対応力が落ちている印象。
セパレートプレートのTeckのほうがバランスが良いと思う。
ロシニョール同士の乗換えでは気付かないのだが、アトミックやサロモンから乗り換えると、切り替えで少しだけ難しさを感じることがある。
次の内スキーのアウトエッジが引っかかり、外スキーの捉えが遅れやすい傾向がある。実は以前からロシニョールには共通して有るように感じているのだが、これは乗り手自身の問題かもしれない。
⑤ロシニョール、ヴィラージュⅦ Teck166 160600-
同じ板のプレートをセパレートにしたモデル。
此方のほうがバランスが良い。今日の腐った春雪ではとても乗り易く感じ快適に滑れた。
思いのほか扱いやすくアトミックよりも好印象。しかし油断していると切り替えで走る場面も(前述)。
硬いバーンでどうなるのか試してみたい。今日の雪にはとても良かった。
このロシニョールとサロモンはトップの先端が横にカットしてあるので、トップの幅が広いような感じを受ける。好みが分かれそうだ。
⑥ディナスター、スピードオメグラスマスターSL168 170600-
この板は対象が1級取得までとなっている。てことは2級レベルにお勧めか。
他の板よりランクが低いので比較にならないほどペラペラな印象。
これで17万って何かの間違えでは??これは要らない、乗って損した感じ。 どうもおかしいので調べて見たら、このデザインは21年モデルでした。ひょっとしたら2年前の板で経たっていたのかもしれません。
⑦フォルクル、レースタイガーSL165 156200-
デモのセカンドモデルで、この上にピストンプレート搭載のマスターSLがある。
やはり春の腐った雪ではフォルクルが一番乗り易いのは最初から解かっていた。
板が潜り難いので雪の表面をさらさらと滑っていけるのだ。軽い乗り味がお好きな人に無お勧め、とても軽快に滑って行ける。
春はセンターが太目の軽い板が乗り易い傾向があるが、この板はSLのサイドカットなのに同じ傾向があるところが不思議。春の検定には良いかも?
⑧ロシニョール、マスターLT179 R=19 176000-
最後の最後に荒れた雪の中でどれくらい乗れるか試してみた。
雨で視界が悪いこともあって、急斜面は怖くて板を横にしてしまった。
179、R19のスペックとしてはなかなかの安定感だと思う。この悪条件では判別不能。
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今回はフィッシャーが無く、ヘッドもスーパーシェイプ以下しか無かったので乗りませんでした。サロモンの上位機種や競技用のSLが無かったのもちょっと残念。
高性能なのに扱いやすい板が増えて来ています。おかげでスキーヤーの技術レベルが上がり、プライズ検定などは難しくなっているような気がします。
要求されるレベルの高い滑りを実現するには、こういったデモのトップモデルが役に立つのは間違いありません。
皆さんもニューモデルを手に入れて、ワンランク上の滑りを実現させてください!(←ショップの回し者か!)
朝から気温高めのザラメ雪で昼から雨が降ってきてしまい、条件は厳しいところが有った中でも最後まで何度も履き替えさせて頂き、スタッフの皆様には感謝しております。
ありがとうございました。