最近は技術論を書かなくなりましたけど言いたい事はいっぱいあります。
考え方も人それぞれで良いと思うのだけれど、問題は読んだ人の役に立っているのかどうか? ですよね。
書き手(発信者側)にも問題があるけれど、結局は受け取る側の問題じゃないのか? と言う思いが次第に強くなっています。
上達するかしないか? と言うのもいろんな事を言う人がいますが、他人のアドバイスを素直に聞く必要もないと思いますね。
私の持論を言ってしまえば、今の自分に必要な運動要素の練習をすれば上手くなるし、違う事をしていても上手くならない、と思っています。
多くの人がそこを解かっていないので、必要な練習をしないで無駄な事ばかりしているように感じます。
年間の滑走日数が多いのに上達が見られない人は残念ですよね。いつもワンパターンな滑りばかりで本当に楽しいのだろうか?と疑念さえ生まれます。
もっといろいろな滑り方に挑戦すれば、新しい感覚が生まれてずっと楽しく滑れるはずなのに、何で現状の滑りに固執するのか不思議に思います。
プライドなのか自分の滑りを壊してしまう不安があるのか、新しい一歩を踏み出せないで何年もずるずると過ごしてしまうのです。もったいない!
どうか勇気を出して新しい滑りにチャレンジして欲しいと思います。
と、抽象的なことばかり言っても良く解からないですよね?
例えばいつも言っているコブの滑り方ですが、ズル~ドン滑りをいくら洗練させてもバンク滑りや縦の滑りに発展することはまず有りません。(例外は除く)
この三つは使う運動要素が違うしライン取りも違うからです。
1級まではずる~ドン滑りでよいと思いますが、さらに上を目指すならバンク滑りや縦の滑りを練習するべきです。練習では3つの要素に特化した滑りを行い、実際に滑る時はこの3つを混ぜ合わせて使います。
そもそもカービングスキーでずる~ドン滑りをすることがスキーの性能を生かしていると言えるでしょうか? 何でカービングの板履いてるの?ってなりますよね。
カービングで縦の滑りも向いてない訳ですが、そこは敢えて挑戦して欲しいです。(少しは攻めて欲しい) するとまた感覚が変わってきて面白みが湧いてきます。
カービングスキーの出現によって初心者は簡単にターンできるようになるメリットがある反面、上級者にとってはカービングの質を高めるとともにずれとキレを自在にコントロールすることが新たな課題になっています。
言い換えれば、初心者は板の性能に頼って滑れるようになったけれど、上級者は板の性能を引き出す技術を身に付ける必要に迫られているのです。
これは具体的にはスキー板を撓ませるということです。
カービングでもスキッディングでも板を撓ませて弧の深さをコントロールし、撓みを開放しながら切り替えていく滑り方。このような高度な技術をマスターすることがエキスパートの条件になってきています。
スキーをより撓ませ開放していくには、どのように角付けを行いどう言う風に回旋動作をし、どのように荷重し抜重して行くのか。つまりターンの3要素を初めから見直していくことが重要になります。
私が思うに1級から抜け出せない人の多くは、この辺りを見落としているか軽く考えているのではないのかな? 本当はとても重要なのにね。
と言うことで、今の自分に必要な運動要素とはいったいどんな事なのか? どのような練習をしていけば良いのか? ターンの3要素と照らし合わせながら考えて行って、実際のトレーニングに繋げてもらいたいと思います。


