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2018年06月

新しいスキーhow-to本2冊


 西野ジャパンはとても良いですね!
今までの日本代表の中で最も積極的で見ていて楽しいです。
個々の選手たちも体幹が強くなって当たり負けしなくなりましたね。
海外で揉まれてきた経験が活きているのでしょう。
アルペンスキーも欧米へ行ってチャレンジし続ければ、もうちょっと強くなれると思いますが・・・難しいですね。


 さて、昨年末でジャーナル誌は廃刊になりましたが、スキーの専門誌やDVDもめっきり減ってしまった此の頃です。それでも新刊が出ていたので購入しようか迷っていた本が、図書館に置かれていたのを発見し借りてきました。

 渡辺一樹のいまどきのスキー練習帳(DVD付き)と
 最新スキーの科学(洋泉社MOOK)です。

 渡辺一樹氏のほうは、いまどきシリーズの4作目と安定した内容で、(スキーの基本をおさらいする・・・)や(見る見るフォームが美しくなる・・・)などの前作の内容をまとめて進化させた物になっています。
 氏も前後動と上下動は連動して使うことに触れています。
70種のバリトレメニューも載っているので、これ一冊有ればアルペンスキーのベースがほぼ全てまかなわれてしまうのではないでしょうか?
 お勧めです。

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 もう一冊のほうは、ちょっと理屈っぽい内容で楽しくはないのですが、飯島氏のフィジカルトレーニングは参考になると思います。 
 竹腰 誠准教授と中里浩介研究員の記事は、最新の画像解析や側定機器を使ってスキーヤーの動きを分析し、データに基づいてスキー技術を論じているややこしい内容になっています。
 ジャーナルじゃないけど、ちょっとSAJ寄りな?臭いも感じ取れますね。巻頭が丸山デモのインタヴューから始まるし・・・。
 DVDも付いてないし、お勧めしません。

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 この手のことは知っている人にとっては確認作業なのですが、知らない人は一度は読んでおく必要が有ると思います。
 (スキーの科学)にも攻略編が別に出ていますが、内容はわかりません。



荷重点はずっと踵なのか④左右の荷重点を合わせる



 前回の画像を見て疑問をもたれた方も居ると思います。

 高速カービングターンでスキーヤーが深く傾くと、左右の足の長さが極端に違ってしまうので、それぞれのスキーに荷重しているポイントも前後にずれてしまうはずですよね。

 内足は深く曲げられているので荷重位置は踵寄りに、外足は伸ばされているので荷重位置はつま先寄りポイントが前後にずれることになります。

 カービング以前の長板の頃は外スキーに対するポジションを優先し、内スキーは添えているだけで良かったのですが、内スキーにも荷重する現在のターン技術では両スキーの荷重位置をできるだけ揃える必要が有ります。

 その対策としては、ブーツのフレックスの硬さを利用して、内スキーを引き込み外スキーを送り出すようにして荷重していく方法があります。
 内スキーを後ろに引くことで、踵寄りにある荷重点を少し前に移動することができます。反対に外スキーを前に送ることで、つま先よりの荷重位置を少し後ろに移動することができます。(すり足ターンなどで左右の荷重位置を前後に調整する練習はよく行われています)

 他にも内膝の向き腰の向き、傾きなどによっても両スキーの荷重位置は変化します。

 結局のところそういった技術を身に付けるためには、ターンの練習をひたすら繰り返していくことになります。エキスパートスキーヤーが見せるハイスピードターンは簡単には習得できない高度な技術だと言うことが解るでしょう。

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 このようにスキーヤーの重心とスキーの位置関係は滑走中に前後左右に大きく動くき、さらに左右のスキーでも違いが有る事はご理解いただけたと思います。
 ターン中スキーヤーに掛かって来る外力は刻々と変化します。その外力と釣り合う良いポジションに重心を運び、スキー操作で荷重位置を調整するその結果、足裏の荷重位置が一点に集約されてくればこれは理想的だと思います。


 どのように考えどのように滑るかは皆さんの自由ですが、重心とスキーの位置関係について考え、感じ取りながら滑って欲しいと思っています。



 

荷重位置はずっと踵なのか ③上下動と前後動は連動する


 普通のスポーツでは上下動前後動は別々の運動なのですが、実はアルペンスキーに於いては者は連動しています
 上に動けば重心は前に、下に動けば重心は後ろに移動します。

 知っている人にとっては当たり前のことなのですが、解っていない人が多い現実も有るようです。


 何故そのようになってしまうのかと言うと、其処にはスキーブーツの特性上体の前傾姿勢という2つの要因が大きく関わっています。

 スキーブーツを履くと足首の可動域が制限されて自由に動かなくなります。このために脚の曲げ伸ばし動作の殆どは膝と股関節で行われます。
 足首の前傾角度上体の前傾角度ほぼ一定の状態で脚の曲げ伸ばしを行うと(上下動)、重心は前後に移動します。
 足を伸ばせば重心は前に移動し、足を曲げれば重心は後ろに移動するのです。

 ブーツによって足首の前傾角度はほぼ一定に保たれていますが、上体の前傾角度はどうして一定になるのでしょうか?

 写真をご覧ください。
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 アルペンスキーの高速ターンでは両足の長さが大きく変化します。外足が伸ばされているのに対し内足は深く曲げられています。
 このとき上体の前傾角度は両足に対して同じですよね。つまり上体の前傾角度が一定のまま脚の曲げ伸ばし動作が行われているのです。

 これはスキーヤーの内傾角がとても深くなるアルペンスキーならではの現象です。
 ハイスピードでカービングターンをするには、足首と上体の前傾角度をほぼ一定にして脚の屈伸運動をしなければならないので、上下動と前後動は連動するのです。

 結論:アルペンスキーでは腿を立てれば重心は前の高い位置に移動し、腿を寝かせれば重心は後ろの低い位置に移動します。

  これに関連して作ったオフトレ動画があるのでご参考までに。
  動画では膝の動きがイマイチですが、ポステリアルチェーンの重要性も解ってもらえると嬉しいです。

 なお、レジャースキーや他のスキー種目(モーグルやハーフパイプなど)には当てはまらないので、ご注意ください。




加重点はずっと踵なのか? ②「前後の動き」が必要な理由


  昨日の続きです。

 そもそも前後の重心移動が何故必要なのか?を考えて見ましょう。

 プルークでブレーキを掛けて滑っているときと、パラレルで加速しているとき動画の切り出しを比較してみましょう。
 あまり綺麗な写真じゃ有りませんが、スノーバで撮ってきました。
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 このようにブレーキを掛けているときと加速していくときとでは、乗っている位置が違うことが良く解ると思います。

 ブレーキを掛けるときはスキーが前で重心が後ろになります。
 加速するときは重心が前でスキーが後ろに成ります。

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 初心者はずっとブレーキを掛けながら滑るので、重心は後ろに保ったまま滑ります。上達するに伴ってブレーキが減っていくので、重心位置が前に移動していきます。

 中上級者になると、1つのターンの中で前半は加速、後半は減速するようになります。
 エキスパートを目指すには、この加速と減速を自在にコントロールしていかなくてはなりません。つまりスキーと重心の位置関係を前後にコントロールする必要が出て来るのです。

 ターンの局面で言うと、切り替えからフォールラインに向かう谷回りの局面は加速していくので重心が前に、フォールラインから切り替えまでの山回りの局面は減速なので重心は後ろになります。
 そのためには切り替えでは後ろの低い位置にある重心を、前の高い位置に持ち上げる前上方への動きが必要になります
 それが昨日ご紹介したデモンストレーション動画なのです。

 斜面に垂直に立つのが基本ポジションだ、と言うのはある意味正しいのですが、いつもそのポジションを固定して滑るのではありません。その姿勢のままでは加速する時には上体が遅れてしまうし、ターン後半はつんのめってしまいます。
 ターンの局面にあわせた理想的な重心位置に、上下動と前後動、左右の動きを組み合わせて身体を運んでいく事が重要なのです。

 左右方向の動きは誰でもある程度理解していると思いますが、前後動と上下動については詳しく解説しているものが無いため、なかなか理解されていないように思います。

 引き続き考えて行きたいと思います。




荷重点はずっと踵なのか? ①重心は移動する


 また地震が有りましたね。残念ながら現時点で3名の人命が失われ、公共交通はストップしています。二次被害が広がらない事を祈ります。


 さて、オリンピックのアルペン競技を取り上げましたが、此処で皆さんに考えてもらいたいのは(荷重点はずっと踵なのか?)と言う点です。

 数年前からSAJを中心に(踵に乗る)と言う指導をするところが増えている傾向があるようです。中には(ターンの最初から最後まで常に踵に荷重する)のが良いといっている指導者も居ます。
 考え方は人それぞれで自由ですが、私の考えは違います。

 足裏の荷重点が踝の真下の一点に集約されてくるのは理想的だと思いますが、実際はそう簡単には行かないでしょうし、前後上下に運動した結果そうなるのであって、じっと動かない訳ではありません。それはトップレーサー達の激しい動きを見れば一目瞭然です。
 また、スキーは一番良いところに乗り続けることが大事ですが、この場所もターンの場面によって変わっていきます。ターンの入り口はトップから捉えて中盤からマキシマムは踝の真下で強く荷重し、仕上げはテールで抜け出すのです。つまり重心とスキーの位置関係は前後に移動することになります。

 2級から1級レベルのスキーヤーの多くは、ターンの入り口で身体が遅れて後ろに乗り、後半に重心が付いてきて前寄りに荷重してしまっています。前後の動きがまったく逆になってしまっているのです。そこでもっと踵寄りに荷重するよう指導が入るのですが、原因は其処ではなく前半の身体の遅れにあります。
 具体的には切り替えで前方の高い位置へ動くことが必要なのです。

 もう一度お手本の動画をご覧ください。

 これがすべてのターンの基本になる動きです。
 切り替えでは左右の動きだけでなく、前後動、上下動を必ず行うことが大事です。


※複雑にしたくないので加重と荷重は違うなどとは言わず、荷重に統一しています。



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