げんさんのすっきりスキー

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2015年06月

ターン前半でしっかり足場を感じ取れるポジション。

 
 さて、小回りでもこの谷回りのポジションを作るには、どのような事が大切なのでしょうか?
SJ7月号の柏木デモの特集では、「谷回りのポジションは、その前のターンの山回りから切り替えの動きによって、自然に決まってくるものなので、山回りこそが重要になる。」と書いてあります。
確かにその通りなのでしょうが、それはすでに小回りでも谷回りのポジションを作れる人に対するアドバイスで有って、そもそも谷回りの無い小回りをしている人に言っても、どうにもなりませんよねえ。
ゲレンデで滑っているスキーヤーを見ていると、谷回りの有る小回りをしている人はごくわずかです。殆どのスキーヤーは常にスキーが体の前にあって、左右にスキーを振っているだけの小回りになってしまっています。
大回りでは谷回りのポジションを作れる人でも、小回りになると時間に余裕がなくなるので、谷回りの部分を省略してスキーを振ってしまう人が多いのです。
まずは小回りでも、谷回りのポジションをちゃんと作れるように、小回りの練習方法を変えていく事が先決だと思います。
 

ポイントは前後動です。
図をご覧ください。スキーヤーを真上から見たと想定してください。
      図A                 図B


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 切り替えでのスキーと体の入れ替えを、クロスオーバーまたはアンダークロスと言います。
このとき左右の横移動だけを行うと図Aのように、スキーに対して後ろから後ろの入れ替えになってしまいます。
本来のクロスオーバーは図Bのように、スキーに対して斜め後ろから斜め前方に移動するべきです。横から横への運動だけでなく後ろから前への運動が必要なのです。
その理由の一つはターン後半が減速、ターン前半は加速して行く場面だからです。
もう一つの理由は、ターン運動を前方の高い位置から始め、脚を曲げながら荷重する事で、より大きな力に耐える事ができるからです。いわゆる腰高のポジションを取る事が目的です。

SJ6月号の丸山デモの特集に、解りやすい写真があったのでお借りしました。
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クロスオーバーの場面で、身体がスキーに対してどのように動いているのか、良く解ると思います。
ターン後半でスキーより後ろの低いポジションから、ターン前半はスキーより前の高いポジションに身体が移動しています。また小回りでも谷回りのポジションが、はっきり現れている点にも注目してください。
ちなみに丸山デモは「ターン前半でしっかりした足場を感じ取れるポジション」と言っています。また「スキーのトップからテールまでしっかりと使う」とも言っています。
 
ここ二~三年はロッカースキーの登場や、ブーツの設計がくるぶしの真下に荷重点が有るようになって来た事などから、踵荷重でスキー操作をするように指導している所があります。その為に踵荷重=後ろ荷重だと勘違いしている人がいます。
踵に荷重点があるだけで、前荷重か後ろ荷重かは別の話です。混同しないように注意してください。



スノーバ通い・4回目


 オフに入って毎週スノーバに通っていますが、まだ4回目なんですね。もうかなりの日日スキー場に行ってないような気がしていました。

 珍しく一組の親子スキーヤーが滑っていました。
 大人にとっては狭すぎてつまらないスノーバでも、子供は純粋に楽しくて仕方が無いようで、張り切って夢中で滑っていました。

 ここはレジャースキーには全く不向きですが、ピスラボやプラスノーより断然練習になります。やはり雪の上でしかできない運動がスキーには有るんですね。
 ただ、相当古い雪がたまっているので雪が汚れています。二時間滑っただけで滑走面やブーツが黒ずんでしまいます。せめて真っ黒に汚れた雪は処分してほしいですね。
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 左の軸をしっかり作り、捉えを速くする練習など、いろいろやっています(^^ゞ。


 

コブ小回りの練習で・・・


前回、小回りにおいても大回りと同じように、谷回りのポジションを作ることが重要なポイントになる、と書きました。
これは不整地小回りでも同様で、特にバンクラインで滑る時は一番ポイントになる部分だと思っています。
つまり、ターンとターンのつなぎの部分で、エッジを切り替えたらすぐにスキーを回してしまうのではなく、エッジを切り替えたまま斜めにスキーが出ていくようにする事が、バンクラインを滑るポイントになるのです。
そうする事でコブの中でも丸いターン弧を描く事ができるようになるのです。
イメージ 1
    
イメージ 2
 
一方、コブを縦に滑るライン取りでは、谷回りを意識している暇は有りません。縦のラインでは切り替え後はトップを落として行く事や、足を伸ばして行く事のほうが重要になると思っています。
 
さて、コブの一般的な練習では(くるっと回してズルズル~ドン)というような、山回りでブレーキをかける練習が良く行なわれています。 
コブでは制動が基本なので、逆ひねりや横滑りの練習も必要なのは解りますが、何時までもそのような練習ばかりしていては、次の段階へは行けません。
ラインコブにおいても、ラインを山回りで抜け出して、くるっと回りまた山回りで抜けるような練習が良く見られます。あるいは、プルークスタンスを作って、コブの淵を滑って行く練習も有ります。
私が問題だと思うのは、このような練習には、谷回りのポジションを作る要素や、縦にスキーを落として行く要素が殆ど無い、と言う事です。
大事な要素が抜けている練習をしていたのでは、何時まで経っても上達しないのではないでしょうか?
そしてさらに、従来の横滑りや逆ひねりの練習にしても、この谷回りを作る練習やスキーを縦に落とす練習にしても、まずは整地で練習するべきです。整地でできない事を、いきなりコブでやろうとしてもかなり無理が有ります。
いつかのSG誌に(コブは整地で上手くなる)と言う特集が有りましたが、内容は違うものの考え方は同じだと思っています。
また、コブのレッスンでは短い距離を一人ずつ滑る関係で、個々の滑走量はとても少なくなってしまいがちです。コブに限らずレッスンで不足する滑走量を、どこかで補う必要が有ります。
 
このようにコブの練習で大切な事は、①必要な運動要素が入っているか?
②整地での練習と並行して行っているか? ③必要な滑走量を滑り込んでいるか?の三点になると私は考えています。
そのような視点で実際のコブレッスンを見ていると、条件を満たす良いレッスンがなかなか行われていない、とても残念な現実が有るように思います。
 
プライズを目指すうえでは、コブの中でも丸いターン弧を描けるようにする事。そのために必要な運動要素は何なのか?どんな練習をすれば良いのか?
しっかりと大事なポイントを押さえた練習をして行きましょう!
 

セールやら病院やら・・・そしてスノーバ


   先週はカスタムフェアには行かず、フェニックス・ファミリーセールへ行った帰りに神田スキー街へ寄ってきました。
 
 フェニックスでは毎年なにかしら買ってしまうのですが、今回はパンツを一本。壱萬円しないので助かります。
 石井スポーツはコンペ館も本店のスキーフロアもお休み。カンダハーやビクトリア、フソウスポーツ、ヴェイルなどに行ってみたけれど、まだまだこれからという感じでした。
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 ところでスノーバ溝には毎週通っています。
 昨日は前回の定期検査でCTを撮った結果を聞きに病院へ行き、午後からスノーバへ。
 病棟が新しくなって、外来診察と各種検査が同じ建物で移動が楽になりました。でも、もう入院したくないな(>_<)。古い食堂が無くなってしまったのが残念です、ってもう関係無いよね!
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 スノーバの動画も載せておきます。
 プルークで谷回りからとらえる練習などやってます。
 

プライズで求められる小回りとは?


 少し前ですが、「最近のプライズ検定では小回りがキーになっているのではないか?」といった記事を書きました。

 一級までの小回りとプライズの小回りとでは、谷回りの部分に大きな違いがある、と私は考えています。
 具体的には、小回りでも大回りと同じようにスキーを身体が追い越して、谷側のエッジで雪面をとらえている瞬間を、作ることができるかどうかがとても重要になるのです。

 言葉では解りにくいので、私の切り出した写真を参考に貼ってみました。
左右でそれぞれ違う問題を抱えていますが、谷回りのポジションが現れている所に注目してください。
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 分かりにくい画で申し訳ないですが、御覧のようにこれはコブでも整地でも共通した技術ポイントである事が解ると思います。

 一級レベルの人の小回りには、なかなかこのポジションは現れないと思います。
 また、コブの中で丸いターン弧を見せるには、やはりこのポジションを作る事が重要になります。
 
 私自身もまだまだ不完全ですが、小回りではこのポジションをしっかり作ることを第一に考えています。
 この場面で良い位置に乗れていれば、その後は切っていくのもズラしていくのも自在に選択できるのですが、実際は内側に入り過ぎたり、とらえが遅くなったりしてエッジングが後半に集中してしまう事が多いのです。
イメージ 6

 さて、問題はここからです。
 皆さんは小回りでこのポジションを作るために、どのような練習をされているでしょうか?
 あるいは今まで受けてきたレッスンで、このポジションの作り方を教わった事が有るでしょうか?
 それとも、特別な練習などしなくても、そのうち自然と身に付く技術なのでしょうか?

 私には誰も教えてくれなかったので、自分でいろいろ考え試しながら、ようやくある程度できるようになったのですが、やはり効率の良い練習方法は有ります。

 問題は、誰も教えてくれないという事です。



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