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2014年09月

バンク滑りに必要な谷回りについて。

 
  ふつう整地を滑る時は斜度と雪質に寄って滑り方を変えて行きます。
 コブになるとこれに加えて、コブのピッチ「間隔」と深さによって滑り方を変えなければなりません。
 
 ですからコブの滑り方は千差万別でいくらでも有るのですが、一般には大きく三通りに分けて説明している場合が多いようです。
 「縦のライン」と「バンク滑り」と「その中間」、と言う感じです。縦に滑るのはモーグルスキーヤーに学ぶとして、基礎スキーの場合はバンク滑りを覚えておくと、いろいろと便利です。

 バンク滑りはコブの中でも整地小回りの技術を応用して滑ろうというものです。
 ですからカービング世代のスキーヤーには取っ付きやすいのですが、それ以前のシニアスキーヤーにとっては難しかったりするのです。
 バンク滑りができない人を見ていると、共通するのは谷回りの無い小回りをしている事です。切り替えで一気にスキーを回してしまうので、スキーを横へ出していくことができずに谷回りが無くなってしまうのです。
 これは整地小回りでも同じ滑りをしている可能性が高いので、整地で滑る時にしっかり谷回りを作る練習をしなければなりません。
 私も以前はウェーデルンのような小回りをしていたので、なかなか谷回りを作ることができなかった経験が有ります。
 そこで今回は小回りで谷回りを作るために私がやっている練習の一部をご紹介します。

 谷回りとはスキーがフォールラインに向くまでの、ターン前半を言います。
この時スキーのエッジに注目すると、通常の斜滑降とは逆に谷側のエッジが雪に喰い込んでいる状態になっています。
 言いかえれば「谷回りとは谷側のエッジを使ってターンしている時」とも言えます。
 この状態を無理やり作って、谷エッジに乗っていく練習をします。名付けて「逆斜滑降」。この言葉を聞いたのは群馬県デモの斎藤潔氏から、玉原で行われたプライズテストの総評の時です。
 
 さらに外足のinエッジに乗るのは簡単ですが、内足のアウトエッジに乗るのは難しいので、一方向へのスケーティングをして内足のアウトエッジに乗り込んでいく練習をします。
 また、急斜面小回りなどで重心を落としていくのが間に合わない時に有効なのが、切り替えでスキーを山側に引き上げてしまう方法です。動画の最初の小回りがそれで、重心を落とせない時はスキーのほうを引いてでも逆エッジを噛ませてしまおうと言うテクニックです。

 ちょっと解りにくい画で申し訳ありませんが、小回りでも谷回りを作ることができれば技術の幅がグーンと広がるので、是非やってみてください。
 


コブはどうやったら上手くなるのか?

 
 
 コブの滑り方については私は専門で無いので、私よりも上手にまとめてある人のブログを参考にしてもらいたいと思い紹介したのですが、少し書き加えておきたいと思います。
 
 コブのレッスンを受けている人を見ていてとても気になる事が有ります。それは、横ずれを多く使った滑りやバンクラインを使った滑りばかり練習している人が多い事です。
 コブはスピード制御が大事なので横ずれの練習は大切です。そのために逆ひねり横滑りの練習は必要なのですが、そう言った事は整地で練習できます。
 バンクラインの滑りはコブの中でも斜度変化の少ない所を選んで滑るライン取りで、言わば整地小回りの技術でコブを滑ろうという考え方です。どちらもコブに特化した練習では有りません。
 こういった練習はコブに慣れるには良いかもしれませんが、いつまでもそんな練習をやり続けてもなかなか自然コブを滑れるようにはならないのです。
 
 ではどのような練習が有効なのでしょう?

 立体的な動きを身に付ける。
 コブが整地と違うのは凸凹が有るということです。
 凸凹な斜面を滑るには脚を車のサスペンションのように柔らかく動かして、凹凸を吸収していかなければなりません。
 つまり、コブを縦方向に乗り越えて行く練習こそが必要なのです。
 具体的には、易しいコブを選んで直滑降や斜滑降で滑る練習が必要です。難しいコブの場合はギルランデのようにブレーキをかけながらでも、コブの凹凸に足の動きを合わせて行く練習をしてください。
 スキー操作としてはスキーのトップとテールを上下に操るような操作を、動作としては足の三関節を柔らかく使って、自転車を逆に漕ぐような動きを、それぞれ身に付けてください。
 
 低い姿勢でエッジを切り替える練習。」
 もう一つ足りないと思う点がこれです。
 自然コブを滑る時、切り替えはコブの頭の手前で一番態勢が潰れた時になります。
 一番低い姿勢の時にエッジを切り替えるのは、実は大変苦しい事です。ですからコブに入る前に整地で充分にこの練習をしておかないと、コブの中ではなかなか上手く出来ないのです。
 切り替えが遅れると暴走したり、飛ばされ破たんするリスクが高くなります。
 そこで整地斜面で小人ウェーデルンストックを短く持つ小回り、極端なベンディングターンなどで、低い姿勢でエッジを切り替えたら足を伸ばして高い姿勢を取る練習をします。
 
 雑誌などには「自分から足を曲げない」とか「切り替えで圧を抜かない」と言ったアドバイスが載っていますが、それらは実際にコブを滑る時の事です。整地で練習する時は逆に自分から出来るだけ大きく動く事が大事です
コブを想定して自ら大きく足の曲げ伸ばしをするので、当然抜重してもかまいません。動画を載せたので参考にしてください。

 この他にも
 さまざまな小回りの練習をする。」
 整地とコブを交互に滑り込む。」
 などが私の考えるコブに必要な練習のポイントです。
 
 コブの滑りに関しては練習場所も少なく、教えてくれるレッスンもあまり無いと言うように、入門者にとっては難しい状況が有ります。でも整地と違って誰の目にも技術レベルが解りやすい所も有ります。
 それだけ練習の成果もはっきり現れ、上達も実感しやすいのではないでしょうか。
 コブで伸び悩んでいる人はここに揚げた練習を試してみてください、無駄にはならないはずです。
 

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