げんさんのすっきりスキー

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2012年08月

久しぶりにスノーバ

  久しぶりにスノーバへ行ってきました。平日にしては少し混んでいる感じです。
オリンピック期間中の不節制がたたり、身体が重くて辛かったですね。
 
 行った時間が遅かったので、平バーンは一時間ほどでボックスやレールのジブアイテム整備で滑れなくなり、仕方が無いのでキッカーでジャンプしたり、ハーフパイプを跳んだりしたのですが、腰が痛くなってしまいハーフパイプでは全く高さが出せませんでした。
 パイプは思い切って飛び出した方が楽なのですが、ここのパイプはRがきつく助走もないので高さを出すのは難しいです。以前調子に乗って飛んでいて腰から落ちてしまい、ひどい目に合ったので今はあまり飛ばないようにしています。
 実を言うと、ここで救急車で運ばれる人を何度か見ています、飛び系はかなり危険を伴なうので注意したいところです。

 昨日書いたベンディングやコブの滑りのトレーニングとして、プライオメトリックトレーニングについて書こうと思っていたのですが、今の自分に全く語る資格が無い事を痛感してしまいました。少しトレーニングしないとまずい状態です。

ベンディングに関連して

  ベンディングという言葉を使いましたが、最近ではベンディングの練習をしている人をあまり見かけ無くなりました。
 これはやはり、(スピードが上がり速い動きになると、結果的にベンディングになって行く)、という事からなのかもしれません。

 ただ、コブや不整地を滑る時には、脚を曲げた低い姿勢で切り替え脚を伸ばしながら加重していく、「曲げ切り替え、伸ばし加重」と言った動作が必要になるのですが、この動作をいきなりコブの中でやろうとしても上手くいきません。やはり整地緩斜面で充分に練習をしてからコブに入るべきだと思います。

 この練習のポイントは、低い窮屈な姿勢で角付けを切り替えることと、そのあとしっかり足を伸ばして、ターン前半に高いポジションを取れるようにする事です。
 低速練習では自ら足を曲げていき切り替えますが、実践では外力によって足が曲げられるので、曲げる事よりも伸ばすことの方に意識を持って行った方が良いと思います。
 つまり、コブを滑る時は吸収動作はもちろん必要ですが、なるべく小さく早い吸収にして、つぶされた体を元の高い姿勢に戻すことを優先した方が上手くいくでしょう。
 前に書いた、モーグルでは伸長反射と弾性エネルギーを使うという事とも関連してきます。
 ただし、基礎スキーでは(低い姿勢を長くとって切り替えでスキーを横へ出していく滑り)を良しとする場合もあります。

 余談ですが、この「曲げ切り替え、伸ばし加重」と言った動作は、1980年ごろに「曲進系」と呼ばれて流行ったことが有ります。
 フランスで考案された「アバルマン技法」を各国がほぼ同時期に研究開発して、オーストリアが「ヴェーレンテクニック」として発表したことで、一気に世界標準になったのですが、このあたりの事はスキー写真の大御所である志賀仁朗さんの連載記事が詳しいです。また、日本の基礎スキーの歴史も知ることができます。ぜひ御一読ください。--->http://shiga-zin.com/rensai/shigazin43.html
 

 

アンダークロス

 前回までオーバークロスについて書きましたが、スピードが上がってくるとマキシマムでスキーにかかる力が大きくなってくるので、重心とスキーの入れ替えはスキーの反発力を使った方がスムーズにできるようになります。
 したがって、ハイスピード時やテンポの速い小回りでは、重心移動を行ないながらもスキーが身体の下を通って反対側に出ていくような、「アンダークロス」を使うようになります。
 そしてこのアンダークロスは以前書いた「身体を安定させてスキーを動かしていく、スキー操作」とは違い、重心移動を伴いながらもスキーの性能を上手く引き出して、スキーがあまり軌道を変えずに動いて行くようにします。

 見た目にはいわゆる「ベンディング動作」になるのですが、自ら足を曲げて吸収したり押し出したりするのではなく、スキーにしっかり圧をかけてたわました結果自然と戻ってくるスキーの動きを妨げないように、自らは股関節を少し曲げて力を抜くような操作になります。

 ベンディング動作は簡単に言うと、曲げ抜重、曲げ切り替え、伸ばし加重、になり不整地や新雪などでも使うので練習して損はありませんが、アンダークロスの練習としてはハイスピード時に結果的に出てくる動きなので、低速で練習してもあまり意味が無いように思います。

 スキーの動きを優先させていく練習としてはカービングの導入に使う、(内足で体重を支え外スキーを横へ出して行って、スキーがターンして戻ってくる感覚をつかむ練習)が良いと思います。
 内足を曲げながら外スキーを出していき、角付けと加重によってスキーがターンして戻ってくるので、身体の真下を通して反対側へ出していく事で切り替えていきます。
 次第にスタンスを狭くしていくと同時にスピードを上げていき、スキーの動きを妨げない身体の使い方を工夫しながら覚えていくと良いでしょう。

米子(よなご)大瀑布

4日間ほど長野市の実家へ行っていました、ついでにお隣の須坂市にある米子の滝へ家族で行ってきました。
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 結構急な山道を30分ほど登って行くと、不動滝の滝つぼまで行けます。
平日と言う事もあるのですが、あまり人が来ないので山奥まで来た感が有ってなかなか良い所だと思います。
    (右に見える不動滝です、落石注意)                                          
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   (左は権現滝 こちらは眺めるだけ)
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                                                                       何か花も咲いてました
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帰りに高山の蕨温泉につかり、さらに小布施の葛飾北斎記念館などを見て、前から一度行ってみたかった小布施堂のレストランでケーキセットを頂きました。
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ターン始動はスキートップから

 切り替えでは後ろから前への重心移動が必要だ、と書きました。
つまりターン始動はスキートップから入って行くことになります。
 
 この点について木村公宣氏は「スキーのトップを先落としする時に、トップに上半身の重さをのせていくようにする。ひざ下だけで行わない事。」と言っています。
 
 さらに湯浅直樹選手は「日本の柔らかい雪ではテールに乗ったままでも滑れるが、ヨーロッパの固いバーンではトップから入らないとターンできない」と言っています。
二人ともトップをしっかり使って行くことの重要性を強調しているのです。

 この事に関してはジュニアの指導者の中にもジレンマを抱えている方がいるようで、国内のジュニアの大会では、テールに乗ってスキーを送り出すような操作をした方が良いタイムが出て、しっかりトップから入れていくと遅くなってしまう、と言ったことが起きているそうです。
 このあたりはロッカー形状のスキーが普及することによってさらに変わって行くのかもしれませんね。

 トップに重さをのせていくために必要な前傾姿勢ですが、空気抵抗に対応するためにも前傾姿勢は重要です。例えば時速50キロで滑っていると秒速14メートルの風を受けることになりますが、スキー場では同じ秒速14メートルくらいの風はいくらでも吹いています。もしも向かい風を受ければ秒速28メートルにもなってしまい、台風の暴風域にいるようなものです。
 ですからある程度スピードを出して滑る場合は、上体が起きてしまわないように一定の前傾をキープすることが重要だと思います。
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