上肢体と骨盤の動きについて調べていくと、「両方の動きは連携している」とか「上肢体の動きが先行してから骨盤が動く」と言っている専門家の方がいます。
両者の動きに関連はあるでしょうが、そこまでは言い切れないように思いますがいかがでしょう?
それにしても上肢体と骨盤の動きは複雑で、(こうすればこうなる)と証明するのはとても困難だと思います。
私なりに色々試してみたところ、人の手と足、右と左では、まったく同じ動きや全く反対の動きはやりやすいようです。さらに、少しタイミングをずらして同じか逆の動きをするのも得意なようです。しかし、それぞれ違う動きやタイミングがバラバラの動きはとてもやりづらく感じます。
上肢体と骨盤においても、上下と左右の関係で同じことが言えます。つまり、同じ動きと真逆な動きを少しタイミングをずらして行うとうまくできるのです。
これは反射的にバランスを取ろうとする動きが関係しているのかも知れません。
これらのことをスキーに当てはめると、ストックワークやハンドワークと、下肢によるスキー操作の関係は、肩関節の動き(上腕の動き)と股関節の動き(大腿の動き)を、タイミングを少しずらしながら同じ方向や反対方向に行うと動きやすくなります。
このように上肢体と骨盤の運動をリンクさせながら洗練していくと、身体全体が流れるようなスムーズな動きができてくると思います。