アサマ2000でトップデモの滑りを見ていると、他の上級者たちとは大きく違う点が見えてきます。スピード、切れ、走り、安定感、バランスの良さ等はもちろんですが、体軸の内傾角の深さとターン弧の角速度の速さが際立って見えます。

 逆に言えば私を含め一般上級者にとっては、体軸を深く倒せないので深くて速いターン弧を描くことができない、という課題があるのです。つまり、スキーをしっかりたわませることができずにサイドカーブに頼ったターンになりがちなのです。

 そこで、どうすればもっとスキーをたわませることができるのか?もっと深くて速い弧を描くにはどうすれば良いのかを考えながら滑っているのですが、そこで具体的に両スキーに対してどういう加重方法をすれば良いのかが問題になってくると思います。
 
 従来の外スキーに上体を寄せていくような加重方法では、安定感は出せてもズレを多用する滑りになりがちで、深くて速い弧は描けません。
 内足を支えにし内足をしっかりたたむ事で、外の軸をできるだけ長くまっすぐに傾けていく加重方法を目標にしているのですが、このような加重方法も低速でしっかり練習する必要があります。
 ワイドスタンスの低速プルークで内足を曲げ外足を伸ばしてターンする練習や、レールターンを徐々に深くしていく練習、谷回り運動を山回りで止まるまでやり続ける練習などがありますが、内足で体重を支え外足で抵抗(外力)をとらえる感覚を養う事がとても重要になります。

 「重心位置は常に両スキーの間に無くてはならない」と言うのはその通りですが、両スキー加重を意識すると、左右の足が同じ動きになってしまい易いので、左右の足は違う動きをすると言う事を理解することが大切だと考えています。