前述した「曲げ抜重、伸ばし加重」と「ベンディング」は、似ている面もありますが同じではないので注意が必要です。

 ベンディングの正確な定義は現在はっきりしていないようですが、「切り替えで上下動を抑えて、前のターンの反発力を次のターンへつなげていく動作」になると思います。
 このベンディングにしても、コブの滑りにしても(素早い脚の曲げ伸ばし)が行なわれるので、その為のトレーニングが必要になります。
 前に書いた(伸長反射と弾性エネルギー)を使って、効率の良い運動を目的とする「プライオメトリック トレーニング」と呼ばれるものが有ります。

 筋肉には瞬間的に延ばされると縮もうとする反射機能が有ります。また、筋や腱にはゴムのように伸ばされたら元に戻ろうとする力(弾性エネルギー)が有ります。
この二つを使う事でほぼ自動的に連続ジャンプをすることができるのです。

 プライオメトリックとは直訳すれば(もっと長さを)と言う意味で、縄跳び程度の連続ジャンプをもっと高く力強いジャンプにしようという事です。
 具体的にはハードルやボックスを使った連続飛びを行ないます。ユーチューブに動画が載っているので参考にしてください。