スキーヤーは経験から、低い姿勢で滑るより高い姿勢で滑った方が体力的に楽な事は知っています。
イメージ 1図Aを見てください。大腿四頭筋にかかる負荷について考えて見ると、上体の重さGによる膝関節を曲げようとする力Fがそれに当たります。
①は殆んど0、②で膝を曲げると徐々に大きくなり、③で最大になります。

次に股関節を伸ばす筋肉である、大臀筋とハムストリングについても同様に考えると、図Bのように、上体の前傾を深く曲げるほど①<②<③<④と負荷が大きくな
 
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                          ります。
以上の事から最も消費エネルギーが少ないのはA-①のように突っ立った姿勢です。しかしこの姿勢だと上体が遅れやすく、空気抵抗にも対応できないので、B-②くらいの姿勢が基本姿勢としてお勧めになります。
また、競技スキーなどハイスピードで滑る場合は上体の前傾を深めたB-③やB-④
の姿勢が基準になります。
 この図から上体の前傾を保って滑ると、常に大臀筋とハムストリングに負荷がかかっている事が解るでしょう。
 特にB-④では前傾を深く、腰を高く保っています。この時大腿四頭筋の負荷は少なくハムストリングの負荷が大きくなります。つまりももの前側よりも後ろ側が疲れる滑りとは、この姿勢の事を言っているのです。

 前に説明したように、最も前傾姿勢を取るのはフォールラインに向いたときです。
ターンマキシマムで後ろに落とされた腰を、フォールラインに向けてしっかり高い位置へと戻すことがとても重要になります。(ただし、実際ターン中には内傾角があるので雪面から高い位置ではなく、外スキーに対して高い位置になります。)